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筆記試験の思い出 shu(上下水道)

はじめに

(春山)

今日はですね、4人の方に筆記試験の思い出ということでいろいろお話をいただこうと思っています。

筆記試験は7月の半ばですね。あと2ヶ月足らずになってきてます。

ぜひ今日このスペースを聞いて受験生の方にはモチベーションをガツッと上げていただければなと思います。

というわけで筆記試験 技術士二次試験、筆記試験ですの思い出を皆さんに語っていただこうかなと思っております。

今日は初めましての部門の方がいらっしゃいまして上下水道部門とあと経営工学部門の方 ですね、どちらの部門も私はリアルで知り合いいないんですよね。だからすごく今日楽しみにしています。

1人目ですねshuさん、スピーカーマイクオンにして入ってきてもらっていいですか。

 

(shuさん)

よろしくお願いします。

 

(春山)

ちょっとだけ。shuさんはTwitterで私も知り合いになって私の方からの上下水道部門の人いないのでぜひちょっと今日ね、良かったらお話いただけませんかということで私の方からスカウトさせていただきました。

はいそういうことでまずはshuさんから筆記試験の思い出をお話しいただこうかなと思います。お渡ししていいですかね。

 

(shuさん)

わかりました。じゃあ紹介いただきましたshuと申します。今日はですね筆記試験の思い出ということで、令和4年度に合格したんですけどそのときの筆記試験で体験した紆余曲折があったのでその辺お話したいと思います。

まずちょっと簡単に自己紹介からさせていただくと、私は国公立大を大学院まで行って卒業してですね、国内メーカーに就職して8年目になるエンジニアです。専門は上下水道部門の下水道の技術士です。今31歳になります。

簡単に会社での仕事内容ですが入社後は一環としてですね、ずっと海外の上下水道設備のプロセスと機械の設計してきました

国内の経験はないですね。上水道の経験もあるんですけど、基本下水道がメインで東南アジアとかあとアメリカ、中米のホンジュラスとかそういったところのプロジェクトに携わっ てきててですね、今日も出張で今フィリピンいてそこからお届けしています。

 

技術士受けるきっかけについて簡単にお話しさせてもらいます。

そもそも学生時代に水環境に関する研究をしていました。その延長でですね、就活で水のコンサルとか水処理メーカー、上下水道部門の方はわかると思うんですけどそういうとこ受けててですね、その中で水コンサルの人が就活している中で技術士取ってからが勝負、取ってからが一人前だよみたいな話をみんなしていたんですね。

私はコンサルには行かなかったんですけど、この業界で生き残って活躍するにはなんとなく技術士は必要なんだなっていうのが学生時代の刷り込みがあってですね。

なんとなく自分は取らなきゃいけないと思ってました。

私は海外の技術者とも一緒にやってるのでPE(Professional Engineer)って言うと皆さん知ってるというところで、彼らに負けないように頑張って活躍したいという気持ちもあって受験を頑張ったという感じですね。ここまでは自己紹介です。

 

技術士受験の最初の思い出ですね。私はストレートじゃなくて2回受けたんですけど、1回目は去年、令和3年度ですね。そのとき初受験しました。

このときどんな筆記の勉強してたかというとですね、キーワード学習と過去問の勉強というのがメインで基本的にその模範回答を暗記してSUKIYAKI塾のやつとかですね、それを完全にパターン化してた丸暗記してた感じですね。

いま考えるとこれは必要なんですけどちょっと合格に至るまでには不十分だったかなというところがありました。

結果、1年目は必須がBで落ちちゃったという感じですね。

原因についてちょっと自分で考えたんです。

その年の必須はけっこう準備していた問題で書きやすい問題だったんですね。

で、まあ正直「しめた!」というか「これはいける!」みたいな感じでちょっと暗記してたやつを問題もあまり読まずにですね、書きなぐって勢いそのまま書きおえたみたいな。

時間も30分ぐらい余ったんですけどそんな感じでやったんですね。

まあ読み返してみたら題意から逸れてたその出題者の意図とずれてるっていうような感じで自分の書きたいことを書いてるという感じになっていました。

あとですね、勢いよく途中まで書きすぎて最後に技術者倫理4問目があると思うんですけど、もう残り3行ぐらいしかなくてですね。

バランスが悪くて、その辺もあまり良くなかったかなというふうに思っています。

2年目、令和4年度なんですけどこういう1年目の反省もあってですね、できるだけ丸暗記ではなくて自分の意見も述べられるように勉強していました。

基本その参考書と過去問だけなんですけど、そういった何でしょう、周辺知識、新聞読んだりとか近年の傾向とか技術の動向ですね、そういうものを抑えるようにしました。

またTwitterでカツヤさんとか他にも知り合った人に添削してもらってフィードバックをもらったりという感じで、なんて言うんでしょうか、(1年目は)社外の講師というかそういうところにあまり頼っていなかった、独学にかなり近かったなというふうに思います。

2年目の令和4年度はですね、勉強してたんですけど実務が結構まあ試験体制に影響を与えたっていうのでそこの思い出を語りますね。

試験が7月っていうことですが、去年の4月末からですねアメリカのプロジェクトの関係が社内であって渡米していました。

当初予定は2ヶ月だったんですけど色々と機器のトラブルが6月くらいから発生してですね、ちょっと帰国時期が読めなくなるといった感じになりました。

プロジェクトをなんとか終わらせないといけないっていうのがあるので正直ちょっと余裕がなくて、あまりアメリカで技術士の対策のことを考える余裕が正直なかったって感じでしたね。

あとひとりぼっちで長期出張してたんでけっこう孤独感に襲われたというのもあってですね、まあ今年は無理かもみたいな弱音をよくツイートしてたんですけど、結構Twitterの技術士界隈っていろんな人優しい方も多くてですね、頑張って受けましょう!みたいな感じで励ましてもらってなんだかんだ細々と勉強をしてたという感じになっていました。

ただですね、トラブルは結構続いてですね、結局帰国は試験前日になってしまいました。

しかもですね、成田に通常3時ぐらいに着く便なんですけど8時間ぐらい遅れて局深夜2時ぐらいに家に着いたといった感じでしたね。

まあもう当日ですね。

ただまぁ帰れただけ良かったという感じでなんとなくリバウンドメンタリティというんですかね。

受けられるだけ儲けもんだなっていうところもあったんで、何でしょうもう帰ってこれたことに感謝しかなかったといった感じですね。

全然眠れなかったんですけども試験会場に到着できた時点で「あーもう頑張って良かった」っていうような感じでとにかく受験できることに感謝といった感情で試験に臨んでました。 ここまでが実務でのいろいろな苦労話なんですけど、今年ちょっと意識したことですね。

テクニカルなところは皆さんご存知だと思うので、ちょっと個人的なところを言うと、まず1年目の私の失敗だった問題文をちゃんと読むっていうことですね。これを意識しました。

特に必須専門Ⅲの3枚問題ですね。

これ、やっぱり本番だとですね焦って、勉強してる人ほどありがちな気がするんですけど焦ってなんとなく自分が覚えていた近しい問題の問題文とちょっと同じなんじゃないかと思っちゃうっていうところがあって、事前準備してた文を書いてしまいがちになると思うんですよね。頑張ってる人こそ。

ただそうなると題意からずれることが多いので、テーマが似ていても聞かれるポイントは結構異なったりするのできちんと落ち着いて文を読むということは意識してやっていました。

もう一個はタイムマネジメントですね。

各問題に割り振る時間は事前に決めちゃってですね、今はそこから早く書けているのか?それとも間に合っていないのか?というところを意識してやっていました。

自分の書くスピードも考慮した方がいいと思います。

私は1枚25 分はかかっていたので、そういったことを意識してやるといいと思います。

あとは当日というかあの試験が終わったあとの話になっちゃうんですけど、再現論文の作成は早い方がいいかなと個人的に思ってます。

私はまあ時間経つどんどん忘れちゃうとていうのもあって、1週間後とか 1ヶ月後とかやると思い出すにも時間労力もかかっちゃうので。

その日に終わらすというのが個人的におすすめという感じですね。

再現論文はですね、基本的に落ちててもその再現論文の添削を受けるという事が次の年の対策の第一歩になると思うんですね。

受かっていれば後輩に渡したりもできるのできちんと再現するのがいいかなと思います。

 

私の意識していたことはこんな感じです。

とにかく去年コンディションあまり良くなかったんですけどきちんと諦めずにやり続けることで受かることができて本当に良かったと思っています。

最後にちょっといくつかお伝えしたいことがあるのでお話すると、まず技術士試験の受験、皆さんしましょうっていうのをお伝えしたいです。どういうことかというとですね、毎年 申し込みはするけど受けない人が2割ぐらいはいる。打たないと入らないとも言うんで受けてみるといいかなと思います。

あり勉強できてなくてもですね、一旦は深く考えずに気軽に受けてみられるといいのかなと思います。

これ私が会場につけて受験できるということだけで、もうそれだけで幸せ。これだけで当たり前じゃないことだと思うので、受けられる環境にある人はできるだけ受けた方がいいかなと思います。

勉強せずに受かる方もいらっしゃるので。ときには。

あとモチベーションの維持はけっこう重要です。けっこう中だるみになっちゃったりすることもあると思うんですよね。

頑張っててももう何でしょうね、試験1ヶ月前ぐらい私は結構なったんですけど中だるみの期間が発生しちゃうと思うんです。そういうときはTwitterで発信したりして、頑張ってる人とかいっぱい見てそれが刺激になるしどんどん発信して交流できるとモチベーション維持に役立つかなと思います。

最後に技術士取って2ヶ月ぐらいですけど、やっぱりでも技術士取ってもそこがスタートってみんな言うんですけど、それ本当にそうだと思ってて。

 

技術士だからって実務で活躍できるとかあんまり関係ないかなというふうに思っています。

やっぱり業務経験、エンジニア業務経験が物を言うと言いますか重要だと思うので技術士取ってからも頑張りたいと思っています。

ただ、この資格をとったことでいい仕事に出会える確率っていうのは上がると思うんですよね。だからエンジニアとしていい仕事をこなして成長するっていう意味では技術士とっていくということは今後のキャリアにいいかなと思います。

最後に上下水道部門の人に限らず論文の相談とか勉強の仕方とかの相談に乗っているの でいつでもDMとかしてもらって大丈夫です。

なので何か相談したいことあったらいつでもどうぞ。

という感じで私の話を終わりにさせていただきたいと思います。

はいありがとうございました。

 

(春山)

はいありがとうございます。

最後におっしゃったことってすごく大事なことだと私は思っていて、上下水道部門の方に限らずどなたでもっておっしゃったじゃないですか。これね本当、私も添削けっこうやっていてみんなに言うんですけども違う部門の人に見てもらえってよく言うんですよ。

実際に私は、上下水道の方はいないですけど電気とかあと建設とか環境の方とか添削したことがあるんですけども、添削の主軸みたいなところが変わらずに、でもちょっと専門とは違う視点の意見を出すことができるんですよね。

そうすると視野が広がると。受ける方も、(添削を)やる方もそうなんですけど。

そうやって何が専門かを見極めるのも大事なんですけども、違う視点の意見をもらって気づくことというのも技術士試験っていうのは大事というか、面白いところかなと思うんですよね私は。

 

だから今shuさんがおっしゃったように上下水道の部分の方に限らずとかでもいいですし、 いろんな人がいろんな部門の方に添削を受けるというのはすごくいいと思うんですけども、技術士会とか行くと部門ごとの会合がほとんどなんですよね。

青年技術士会とかはありますけども、部門を超越してるってなんかなかなかないからまあこういう会でいろんな部門の人が集まって今日も上下水道のshuさん初めてですけども来ていただいてるのがすごくありがたいなと私は思ってます。

あとですねおっしゃってた話の中で出題者の意図を読むっていうのはめちゃくちゃ大事ですよね。

 

 

(shuさん)

いやそうですね。

ずっとやっているとなんか分かってくるんですよね。どっかで。

 

(春山)

ですね。

最初はちょっとわかんないかもしれないですけど。

添削とかやってるとね、本当にね書きたいことを書いてる人って本当多いんですよね。

 

極端な人になってくると自分で想定問題を作って、それは別に悪いことじゃないんですけど、自分が書きたいことを書くための想定問題を作ってくる人とかもいるんですよね。

それでその想定問題で解答文書いたから添削してくれって言われることもちょいちょいあるんですよ。

もう想定問題が間違ってるから始まるんです。

 

(shuさん)

はなから間違ってるというか。。。

 

(春山)

そうなんですよね。最初の一歩から。

まであのよく言うよくいう話なんですけど、機械部門だと絶対にものづくり白書を読めって言うんですよ。まず。

 

多分もうすぐ(今年の分が)出るんですけど5 月終わりから6月頭にかけてものづくり白書って出ると思うんですけどあれをまず読んでそれに対する考えをまとめろって言うんですけど、ものづくり白書を批判しちゃう人がいるんですよね。

(2023年版のものづくり白書は6月2日に出ました。

ものづくり白書

 

あの、やっちゃダメです。技術士試験では特に。技術士受かってからだったらまあいいん

でしょうけど、技術士は国家資格なので。ものづくり白書は国家が出してる白書(経産省、厚労省、文科省が出している)なので。それを、国家を批判するようなことは言っちゃダメです。基本。

と、いつも言ってるんですけどね。だから書きたいことを書いちゃダメなんですよね。自分の何が、技術者として何が求められているかっていうのはshuさんもおっしゃったように出題者の意図をちゃんと読むというのがすごく大事だと思いますね。

好き勝手やってていいわけじゃないですよね。

技術者って。やっぱり何のための技術士かというのは技術士もそうですし、技術者っていうところもですね。

 

(shuさん)

私はもともと模範解答あると思ってたんで。覚えとけば正解するみたいな。なんか大学の延長で考えていたんですね。

 

(春山)

模範回答はないですね。そしてこれもよく言うんですけど、添削してもらうと人によって言うこと違うんです。真逆のこと言われることもあるんですよね。

そして混乱することがあるんですよね。

それ、そういうのも全て自分の中で一旦は受け入れて、そこで自分なりの答えを出すっていうのが大事なことかなと思うんですよね。

 

何でもかんでも一旦はちゃんと聞かなきゃいけないんだけども、聞いた上で鵜呑みにするのじゃなくていろんな意見を聞いた上で、じゃあ自分はどう思うこう思うというのを作り出していくっていうのが大事だと思います。それができれば合格にいけるかなって感じですよね。

 

(shuさん)

確かにそうですね。

 

(春山)

今日のshuさんの話の途中でも、フィードバックをもらうとかそういう話があったと思うんですけど、えーとですね1つ聞きたかったことが。ちょっと待ってくださいね モチベーション大事じゃないですか。

モチベーションの維持っていうのは何か秘訣みたいなものなんてあります。こうやってモチベーション維持しましたみたいなと 

 

(shuさん)

まあ月並みですけどTwitter見るのと、その受験動機に自分は技術士になるんだなっていうのがあったんですよね。

もうなる。自分がなると自分の中で固まってた的なところがあって。で、結構なんだろうなライフスタイルって変化するじゃないですか。

例えば来年何が起こるかわからない。

部署移動して全く下水をやらないかもしれないとかあるので、ちゃんといま置かれている状況でやるっていうのが大事かなと思ったので、私は落ちる前提で勉強しないようにしましたね。

 

(春山)

分かりました。もう一個最後にお聞きしたいんですけども、取得してスタートって最後の方におっしゃってたと思うんですけども、取得してからその仕事に対する意識みたいなもので何が変わったものとか自覚されるものって何かありますか。

 

(shuさん)

成果物とか作る時になんか大したことないものを作ったら技術士なのにしょうもない、しょぼいなみたいないう感じには思われたくないのでなんか頑張るというのあるかもしれないですね。

恥じないようにと言いますか、ある程度のものを作ってやっぱり取るだけのことはあるねって思ってもらえるように頑張りたいなと。

 

(春山)

いいですね。そうやっていいものを作っていこうという意識ができたってことですよね。そうですね。もうほんとほぼ同じような意識を私もすごく合格してできましたね。

はいこれからのshuさんの活躍すごく期待してます。っていうと偉そうですけど。

 

また今後もまた色々とよろしくお願いします。

ということで一旦ここでshuさんありがとうございました。

 

じゃあ次の方行きたいんですけども最初にちょっとお伝えするべきだったかもしれないんですけども、この会いつも言ってることでリスナーの皆さんハッシュタグ#技術士のススメ をつけてツイートして、質問とかご意見とかあればそれでツイートしていただければ拾えるものはリアルタイムで拾っていきますし、拾えなかったとしてもハッシュタグつけてツイートしてもらえれば後日、明日とかでも拾いますので何かご意見とかあればハッシュタグつけて あのツイートしていただければと思います。

 

以上

 

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