管理人パート
[イントロ]
はい、じゃあ改めまして今日まあ結構たくさん。予想外のたくさんの方に来ていただけると。
事前登録でも300人超えているということでちょっとびっくりしました。
いろんな方に興味を持っていただいてありがとうございます。今日のまずガイダンス的な話をさせてもらいます。
そもそも今日こういう会をなぜやろうかと思ったというところなんですけども、 ご承知いただいている方もたくさん いらっしゃると思います。
ちょうど1週間前ですね日刊工業新聞社さんの機械設計という専門月刊誌ですね、こちらの方で私のキャリアのインタビュー記事を掲載していただきました。(こちらから⇒機械設計2023年1月特別増大号)
で、そのインタビュー10月末にインタビューを受けたんですけども、インタビューを受けた時にちょっと思ったのがこれ他の人のキャリアも聞いてみたいなって、ちょっと思ったんですね。
まあ私自身が思った。
でも誰でもいいかって言ったらそうでもなくて、やっぱり技術者が話聞いてそれなりに面白そうな人ってなると技術士持ってる人が一つまあラインかなと思って。
技術士持っている人と、ここ1年ぐらいかな?なんか技術士で Twitterやる人とやたら繋がってですね、で声がけさせていただいたら皆さんいいですよ、というふうに返答いただいたのでじゃあやってみようということで今日こういう会を開催しようと いうことになりました。
ちょっと私事ですけども振り返ってみると 自分自身も30歳ぐらいのときって結構キャリアにすごく悩んでいて、なんて言うんですかね身近に自分のロールモデルになるような人がいればいいんですけど、いなかったんですよね。私の場合。
ですごく悩んだというのもあって、結構そういう人もいるのかなと思って。何かのきっかけとかヒントとかになればいいなと思って、だから私1人で多分2時間3時間しゃべることもできるんですけども、それよりもよりたくさんの 同世代まだ現役バリバリで仕事してるような人で技術士という人たちに話を伺ってみたいなということでこの会議を開いたというところですね。
今日の話は私含めて7人の技術士がお話をしていきます。一人当たりの持ち時間は15分でスピーカーの皆さんにはもう言ってるんですけども、だいたい目安として10分話して5分質疑応答の時間にしたいというのが1つの目安。15分で喋ってもらっても全然いいんですけどもそういう風にしようと思ってます。
質疑は基本的にスピーカーで上がってる7人でやりたいと思ってます。
ただしリスナーで入っていただいている皆さんも 聞きたいことがあったりすると思います。その場合はハッシュタグ技術士のススメ、ススメはカタカナですねハッシュタグ技術士 のススメ。
ハッシュタグっていうのは「#技術士のススメ」をつけて 質問をツイートしてください。私の方で拾えるものは拾っていこうと思うんですけどもまあ正直ファシリテートしながら、ファシリート結構大変なんですよ、で拾うのはちょっと拾いきれないことがあると思いますが、ツイートしておいていただければハッシュタグで 後日追えるので、優しいスピーカーの皆さんはきっと後日回答してくれるかなと思ってます。そんな感じで質問ある方は進めていただければ質問を投げていただければなというふうに思います。
~中略~
[管理人スタート]
では私の話をさせていただこうと思うのですが、その前にこれから1分間ちょっと私マイクをオフにして抜けます。抜けるというか黙ります。
ここまで5名の方にお話しいただいていますこのお話を、ちょっと皆さんの中で振り返ってみてください。どんな話があったかな?こんな話があったな!自分にとってこの話どうだったかな?こうだったな?この話面白かったな!あるいはもっとこんな話が聞きたかった!というのもあるかもしれませんね。
1分間だまりますので、スピーカーの皆さんも含めてちょっと思い返してみてください 。
用意スタート。
再開
はいまあざっくりですけど1分ほど経ちました。こうやって見ると1分間って意外と長いですよね。
人それぞれでいろんな感想があるかなと思います。できれば、それをぜひ#技術士のススメ、カタカナでススメですね#技術士のススメを添えてツイートしてみてください。冒頭でもお伝えした通りやっぱりスピーカーも人間なのでいろんなフィードバックいただけると、それがモチベーションになりますし、お話しして良かったなと。
で、またこういう機会があったらまた皆さんの前でお話ししたいなというモチベーションにもなりますので、ぜひハッシュタグつけてツイートしてみてください。よろしくお願いします。
はい、じゃあ私の話ですね。冒頭でもちょっと言いましたけども日刊工業新聞社さんの機械設計という専門誌に私のキャリアの話、インタビュー記事が載りました。私のキャリアをお話しする上で外せない要素が2つあります。
1つは転職。
もう1つは資格です。
機械設計の中ではどちらかというと 転職にウェイトが置かれた話になっています。
今日この場で同じ話をしてもまあしょうがないかなという部分はありますので、せっかくなので資格の方にウェイトを置いてお話をしていこうかなというふうに思います。そもそもですね私は大学は群馬大学の機械システム工学部 工学科を出てます。修士課程まで行ってます。
いたずらに母校を悪く言うつもりはないのですが、入学当時の群大の機械科の偏差値で言うと50切ってますね45とかそんなもんだと思います。
で、大学卒学部卒業した時の成績で言うと100人ぐらい同期いたんですけども40番ぐらいです。
何が言いたいかというと中の中の大学に入って中の中の成績で卒業した、すごく平凡な学生でした。
2004年に就職して、当時はまだ氷河期ですけど、まあなんとか就職先を見つけてですね、行きました。
そこで技術者としてのキャリアをスタートさせたわけですけども2年目ですね。
当時の上司から何か資格を取れと言われたんですね。私は機械系の資格というと当時は全く無知で技術士しか知らなかったので、「技術士を取ります。目指します」って言ったんですね。
まあ難しい資格ということは分かっていました。そうすると上司から「そんな難しい資格はお前には無理だ」というふうに言われて、電験取れと。電験3種を取れと言われたんですね。で今も昔も私は素直なので、私は素直なので電験3種を取ったんですよ。2年がかりでとりました。
今から思うとそれがすごく良かったなと。
今日途中の話でもありましたけど、私の経験としてはですね、機械設計がメインなんですけども 電気設計とか制御設計も普通にやっていました。スケルトン書いたりラダー組んだりとか普通にやっていました。
なのでそちらの経験を実務で積みつつ一方では資格を取る。というところで体系だった知識を身につけることができたんですね。
でですね、こういう話するといつも言うんですけども技術者というのは知識と経験の両方が必要ですよと。
技術者が仕事でアウトプットを出すには知識と経験の両方が必要だよと、いつも言うんですよ。
例えば研究者のような人、博士とかそういう人たちですね、そういう人たちだったら知識が先行でアウトプットを出せばいいと思うんですよね。
一方で職人さんたち。技能者ですね。そういった方々は経験が先行でアウトプットを出す、ということでいいと思います。
だけど我々のような技術者っていうのはですね、知識はそれは研究者にかなわないです。最先端の知識など全然かなわないです。それでいいと思います。
逆に経験の深さ。技能者、職人さんたちには全然かなわないです。それでいいと思います。
だけど我々はその知識と経験、それなりの知識とそれなりの経験を組み合わせて世の中により良いものを提供していく。というのが技術者の使命であると思っています。
この辺の話を深掘りすると長くなるので一旦これぐらいにしておいて、そういう経験ができた。実務を経験しつつ 知識を得る勉強をしたというのがすごく大きかったと思います。
その後もまあ統計士を取ったり、しばらくしてから技術士という資格を取るんですね。
技術士の資格試験に今の話がすごくよく表れてます。
技術士を受けたことがある方はわかると思うんですけど、知識と経験の両方が必要です。
受かるためには 両方ないと絶対受からない資格になっています。技術士というものは技術系の中では最高峰の難しい資格ですよね。
で、もう一つ言うと国家資格なんですよね。
なので 国家が技術者には知識と経験が必要ですよ、と言ってるようなものなんですよ。
というわけで 何をやるにおいても仕事する上で経験だけじゃなくて知識をちゃんと身につけるっていうのが技術者は大事だなと私は思っている。というところですね。
技術士を取るとほぼ同時に転職をするんですけども2 社目ではですね、機械器具設置業というものをやるんですね。
要するに機械の更新工事をやることになるんです。新しい機械の設置はまあ別にそうでもないんですけど、古い設備を撤去するのがすごく怖いんですよね。
撤去用の吊りピースなんかついていないんで、吊りピースを自分で設計して現場で溶接してもらう必要があるんですよね。
100とか200トンクラスの機械をそれで吊り上げるんですよ。そうすると怖いです。めちゃくちゃ怖いです。はい。
その吊り上げた機械のそばに私立つんですけども、めちゃくちゃ怖いです。もし万が一自分の設計に不備があって吊りピースがもげて 100トン200トンの機械がドーンと落ちてきたら大惨事ですよね。
めちゃくちゃ怖いから、実務で吊りピースとかそういったものを設計するんですけども、一方で溶接のことをめちゃくちゃ勉強して当時wes1級という資格を取ったんですよね。これは更新していないので失効してますけど。
2社目の時にそんなことしてました。そんなこんなでまあなんだかんだで2社目もやめて3社目に転職して、その後さらに独立開業を経て2年ほど前に今の会社に就職するということになるんです(2022年時点)。
今の会社に就職して今は充填器メーカーに勤めてまして、そこで機械設計やってます。
機械設計やってるんですけども、まあやっぱりここでも設計実務だけじゃなくていろんな知識を身につける必要があるなと思って今は一般の軽量士という資格を目指して勉強してます。今年は間に合わなかったんですけども来年の取得を目指して今勉強しているところですね。
というわけで 経験だけじゃなくて技術者だったら資格に限らずですね、知識を得る。勉強するっていうのはすごく大事だなと思っています。
ただ勉強するっていうとモチベーションの維持が難しいので資格を目指すというのが大事かなというふうに思ってます。
最後に資格と、機械設計に書かれている転職の話ですね。
そこをリンクさせたお話をさせてもらうと、1社目から2社目。私の場合は自分のキャリアを切り開くということで転職を選択したわけですけども、なぜ転職したかというとやっぱり現状に不満があるからです。
自分の理想の働き方ではないから転職を選択したわけですけども、それが(理想が)もし仮に今いる環境・職場で達成できるのであれば転職する必要はなかったんですよね。
いろいろとまあ上司とかとも話をした結果、達成できないだろうなと。ここではもう無理だなと思ったから 理想を求めて転職をするわけですよ。
で、その理想というものもその時々の自分のライフステージで当然変わっていくわけです。
10年前、まだ子供が小さかったころの自分の理想と今の自分の理想は全然違うわけです。
その時々において自分の理想を達成するために転職をしたというのがあります。
だから転職をするのであれば今の自分の理想が達成できないと意味がないんですね。転職するってめちゃくちゃパワーいりますから。
1社目の例で転職した理由というのはいろいろあるんですけども、わかりやすい指標を一つ例にすると年収はほぼ倍になりました。まあ倍は言い過ぎですけど、収入はでもそれに近いぐらい上がりました。
一つ自分の理想を実現してるわけですね。2 社目から3社目の転職のとき、2社目ではものすごく仕事が忙しくて月100時間ぐらいの残業とかもあったりして、休日出勤も結構当たり前だったんですね。
ちょっとそれはもうしんどいということで 環境を変えたい。それをなんとかしたいということで2社目から3社目の転職をしました。
3社目にいた時の私の平均残業時間は10時間もないです。5時間ぐらいですねリアルに。サービス残業なんてもちろんないです。休日出勤も一切なかったです。もちろん年収は上がっています。2社目から3社目のときも。これだけ聞くとすごいなと思うと思います。
客観的に私から見てもすごいなと思います。
その時々の理想を勝ち取ってきてるわけですね。なぜそれができたか?と言ったらやっぱり資格が武器になったというのは大きいですね。資格がなかったら、例えば技術士という資格なかったらお前何ができるの?って話じゃないですか。
誰もが 納得できる、あの例えば 何でしょうね。新型プリウスの開発に携わっていました!みたいなことの実績があれば、ああ、あのトヨタさんでそういうことやられてたんですか!ってなったら誰もが納得してこの人すごい人だと思うでしょうけども、そんな実績はないんですね。
私には、もともと平凡な学生だった私には何もなかったので資格というのが私の武器になったと。自分のキャリアを切り開くためのね。
ということなので私みたいな人にとってはすごく資格を取るというのは役に立ちました。 自分のキャリアを切り開く上で自分の理想を実現していくためにすごく役に立ちました。一方で 資格なんて取っても意味がないっていう方は結構いるんですよね。だからそんなことせずとも自分の理想が実現できてる人ってやっぱりいると思うんですよね。そういう人にとっては確かに資格取っても意味ないんじゃないかなというふうには思いますね。ただ意味がある無いというのは別にして、資格って持ってても邪魔にはならないんですよ。物理的に何かあるわけじゃないんで。邪魔にはならないので取っとくのはいいのかな取ってもいいのかなというふうには思いますね。
はい、というわけでちょっと駆け足でだいたいこれで 10分ぐらいになります。私の話は以上になります。
[春山質疑、コメント]
もし何か ご質問ある方いらっしゃいましたら
スピーカーの方で ご質問ある方いらっしゃったら マイクオンにして入ってきてください。
あとはツイートの方をちょっと追いかけてみますけども、何かあるかな。ありますかね質問。
まあ別に今日この場でなくてもまあ後ほどでもハッシュタグ技術士のススメをつけてツイートしてもらえば。
はっとりさんありがとうございます。この後この先ですよね
なんでこんなことをやってるか。こういう活動をやってるかっていうところにもつながるんですけど、こういう活動っていうのは今日のこの キャリアを語る会みたいなスペースを開いたっていうこともそうですし、あと今日参加いただいてる方は聞いていただいた方いらっしゃると思うんですけども今日5時ぐらい5時半かなFAスタディという勉強会でお話しさせてもらったんですけど全部無償でやってるんですよね。私お金もらってないですよね。
別にそこで稼ごうという気もあんまりないんですけども、じゃあなんでそんなことやってるかっていう話。
シンプルな話で私は優秀な方と一緒に仕事をしたいんですよ。優秀じゃない方と仕事したくないんですよ。めんどくさいから。優秀な方と仕事したいって範囲は、例えば同僚とか上司とかそういうところだけじゃなくて、例えば仕事の発注をしてくれるお客さんだったり私が仕事を依頼する業者さんだったり、いろんないわゆるステイクホルダーと言った方々、今仕事に関連する人たちみんなですね。
優秀な人と一緒に、優秀な技術者と一緒に仕事をしたいんですよ。
優秀な技術者と仕事をするためにどうすればいいか?と言うと優秀な技術者が増えればいい。優秀な技術者を増やすためにはどうすればいいか?と言うと、まあ個人でできることなんでたかが知れてる。知れてるけどもこうやって発信することで例えば今日のこのスペースを聞いてもらった方が、なんか凄そうだなちょっと自分も挑戦してみようかなと思ってもらって挑戦するとなったらやっぱり技術士の資格を受ける。あの試験を受けるっていうだけですごく大変ですごく勉強しなきゃいけないし、いろんな仕事も一生懸命やらなきゃいけない。
となるとまあ 仕事の仕方も変わってくるでしょうしそれだけでね、意識とか全然変わってくると思いますのでそういう人を増やしたいっていう。増やしていった先に優秀な技術者がいっぱい溢れた世界で仕事をしたいっていうのを成し遂げたいっていうところですね。
(はっとりさん)素晴らしいですね。はい 本当にすごいなと思った。
ありがとうございます。言葉悪いけど優秀じゃない人と仕事するとめんどくさいし余計な仕事が増えるから嫌だ!っていうだけの話なんですよね。そこを裏返して優秀な人と仕事したいからどうすればいいか?っていうだけの話。自分本意です。はっきり言って。
聞かれてる方、同じことを思ってるかもしれないですけどこうやっぱ会社で働いているとね、一定数はちょっとこう、優秀じゃないって言ったらあれだけど、ダメ人間いますよね。その辺とうまくやっていくということも考えつつ。
まあ結局のところは割合の問題なんですけど。割合を上げていきたいって感じですね。
はい。ありがとうございます。
以上
次のブログは 轟さんパートです。
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