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技術士が自らのキャリアを語る会1-轟(機械)

轟さんパート


イントロ

(春山)

轟さん実は私と同い年なんですよね79年生まれ。あれ違いましたっけ?1979年生まれ。

轟さんは個人でお仕事をされてるんですよね。

はい、個人でやってますよね。だから私も個人でやってて、まあ会社員に戻りましたけど結構共通点も多くてですね。いろんなキャリアをお聞きするのがちょっと今日楽しみだなと思って、ちょっとドキドキワクワクしてました。

今日は出先からの参加ということでなかなか大変かなと思いつつ、心苦しいなと思いつつもよろしくお願いします。

すいません。はいでは、お任せしますのでよろしくお願いします。

 

[轟さんスタート]

ありがとうございます。ご紹介いただきました轟です。よろしくお願いします。

私は令和元年度(2019年度)の合格で、2020年の2月に登録してもう2年以上経つんですね。40の時と今43なんでまあまあ経つなと思いながら、今日は何の話をしようかと思いながらちょっと考えてたんですけど、私はどっちかっていうと後ろ向きな感じもちょっとあって、まずは技術士をなぜ取りに行ったかっていうところから。

 

色々あるんですけどまあ会社員ずっとやっていて私はどちらかというと新製品をずっと 設計してたりとかそういう仕事をずっとしていたんですけど、新製品を設計やっていく中でなかなかうまくいかなくていつも失敗すると。

まあそういうことがずっと繰り返されていく中で今から10年近く前に一次試験通ってそういうのもあって、この際ちょっと本当に色々やられてて自分が本当に技術者としてダメなのかなっていうことをずっと感じてた。

そして技術者のやっぱり立ち位置っていうのをもうちょっと変えたいっていうのがすごくあって。

でそのとき私が勤めてた会社の人たち、結構周りの先輩とか仲間がどんどん辞めていって、なんでこんなに真剣に取り組んでいる人がどんどん辞めていくのかな?という疑問もあって。

これはちょっと自分はまあ会社ではエリートコースではなかったので 出世がどうこっていうのもあまりなかったのでやっぱり少し会社を変えてやろうということをちょっと画策してですね。

まあ39歳までに(技術士二次試験を)何回か受けていて、ほとんど勉強していなかったんですけど39歳の時に これはもう本気で通り行くぞということで。

 

 ちょっと受験したんですけどまあその年はですね、筆記試験があえなく不合格でその不合格通知を(当時)入院していたのですが、病院のベッドの上で受け取ったんですけど、そのときにあのペラペラの通知を見ながらまあこんなもんかと思い。

でもそこで諦められなくて40歳でもう1回、本気でチャレンジして合格したという ような 形でした。

で、合格してみたものの会社での、そのなんて言うんですかね皆さんの反応っていうのは そんなにま技術士自体あまり知られてないというのもあったのと、ちょっと私が会社から逆風を受けてる感じもあったので。

社長表彰とかもらったりはしたんですけど、直属のやっぱりあの上司たちはなんか「またあいつがなんかしでかすぞ」みたいな、「なんかあいつ本気になってなんかやりだすぞ」みたいな雰囲気になってですねであんまりこういう話するとちょっと暗い話になってるんです

けど。

私も負けたくなかったのでとにかくまぁいろんな、技術士になって気づいたことも多いですし、やっぱりこうすべきだっていうことがすごく明確になったというのもあって、そういうことをとにかくみんなに伝えて、その会社の仕組みを変えて、やっぱり技術者が安心して

設計に取り組める。

技術者が何か袋叩きにされるんじゃなくて、やっぱり何かあったときに技術者が守られるようなそういう仕組みを作れないかと思って色々と活動したという記憶があります。

だから技術士を取ってから2年間ぐらいは会社の中でとにかくもういろんな仕組みを作ったりとか、いろんな人にいろんな正しいやり方、本当はこうするんだよっていうことをちゃんと言ったりとか。

会議の席とかでも立場関係なく間違ってることはどんどん間違ってる!という風に言って。

どんどんやっぱ 攻めの姿勢に出ていったんですけど、そこで会社が私に言ったのは「そんなに余計なことすんな!」みたいな感じになってしまったんですね。

でそれが今から1年以上前かな。去年の夏ぐらいにそんな話になって。

もうそこから上司とずっと話を何回かしてたんですけど、やっぱり並行線になっちゃって。

まあもうこのままやってても良くないなっていう風に思ってそこで会社を辞める決意をしたというような感じでした。

 

でまあ技術士も取ったので転職してもよいかなって、そのときはどうしようかなと思ってたんですね。

まあそこでもう転職して他の会社で活躍しようかなと思ってたんですけど、なんかサラリーマン自体私があまり好きじゃないっていうか向いてないっていうか。

なんかこうもっと自由にやった方がいいんじゃないかなって思ったときに結構やっぱり 技術で独立してる方もいらっしゃる。というのを知ってこれはどうだろう、独立してやってみるしかないなっていうことで。

まあ妻にも話したらいいと思うよって言われて。

でまぁ本当に変な話、軽い気持ちって言っちゃうんすけど、本当あの、これはやってやるぞっていうことですね、今年の3月末に会社を辞めて。

なんと4月1日に普通であれば個人事業主から始めるものを、もうこれは覚悟を決めるぞということで株式会社を作ってですね。独立をしたというような感じです。

で、やっぱり技術士になってみて会社辞める前にも辞めてからもそうなんですけど、いろんな繋がりというのがすごくあるなって思って。

Twitterなんかもそうですし Facebookなんかで誘ってくれる人がいたりと。

まあ若い独立技術士だからちょっと一緒にどうですか?みたいな感じのありますし、あとは技術士会の仕事もちょいちょいさせてもらっいて。

機械部会とかまあそういうところで少しやらせてもらうとなかなか会えない人とか、普通じゃ会えないような人とかとコミュニケーションをとったりとかでいろんな話をさせてもらったりとかそういうこともできるんです。

まあそういう意味ではすごく世界がやっぱり(技術士を)取る前と取った後では全然違うなっていうのと、あとこんな私も技術士を目指す方に少しこうお手伝いさせていただくなんてこともあり。

やっぱりそういうことをさせてもらってる 中で 自分のもうちょっとこういう風なところを伸ばした方がいいな!とか、いやこの人もうちょっとこうすればいいのにな!みたいななにかそういうところもやっぱりすごくこう、なんていうかな。真摯に色々受け止めながらあのアドバイスもさせていただきながらすごく自分の中で勉強になってるなっていうことがあります。

だからそういう指導というかお手伝いをさせてもらう中で変なことを言ったりとかやっぱりこいつじゃダメだなっていうふうに思われるのも嫌なんで、自分の中で勉強したりとかしてます。

そういう 意味でもすごく技術士をとって良かったなって思ってるところです。

でまぁ本来 機械取ってこのまま総監行くとか、そういう話もあるんですけど私はまあちょっと機械のこの、機械部門の技術をもうちょっと、機械の技術者のパフォーマンスとしては発揮しきれてないのかなって感じがしてるのでもうちょっと機械の技術士で頑張ってみて。

そこからもうちょっと広げるのか、いやこれ1本で行くのか、というところも決めていきたいなと思っています。

まだ独立して半年8か月なので、まあそんなにすごく儲かってるかっていうところではないんですけど、技術士の資格のおかげで最低限は食べていけてるという。

最低限というか、前働いてたぐらいにはまあなんとか成れてるかなというところでして。

これからどんどんどんどんやっぱり、もちろん技術士として活躍するっていうのもありますし変な話もっと儲けてやっぱり一技術者として独立してもっとこう活躍できるみたいになりたいという感じで。

皆さんが独立しなくてもいいですけどやっぱりキャリアチェンジしたりとか 技術者がもっとこう憧れるような仕事になっていけるようにどんどん活動していきたいなとという風に思っています。

そうですねこんなこんな感じでいいんです。

 

[轟さん質疑、コメント]

(春山)

共感しまくってます私。ありがとう。ハッシュタグの方で見ても結構やっぱりすごいお話!素晴らしい!という感想、言っていただいてる方が結構いてですね。

はい。もうすごく良かった。いいです。

 

ハッシュタグってどうやって見るんですか?

 

(春山)

えーとですね、ハッシュタグっていうのは「#技術師のススメ」と書いてツイートしてもらってるんですけど、私のプロフィールで見れます。私のツイートのプロフィールって見れますかね?そこに固定ツイートってあると思うんですよ。そこに青くなってるじゃないですか「#技術士のススメ」

それをクリックしてください。

スマホだとまずね、上にタブがあって左から話題・最新・ユーザー・画像・動画って出てると思うんです。

これ最新って押してもらう、最新のところをクリックしてもらうと最新のやつから順番に出てくるんですね。

リスナーの皆さんもぜひそれで「技術士のススメ」のハッシュタグ追ってみてください。

いやー轟さんの話すごく良かったですね。

スピーカーで入ってるいただいてる方はまあ繰り返しですけども、ご質問ある方は入ってきてくださいね。特に私に断りなくても入ってきてください。

 

轟さんの話でですねもうすごい。社長表彰を受けたけども直属上司から疎まれるみたいな話あったじゃないですか。はい。全く同じ経験あります。それと私もちょっとお伝えしておきたいのが技術者に対してあの人みたいになりたい、憧れになりたい!という話があったと思うんですけども、もうまさにそのために今日これをやってるって感じですね。

あと質問させて欲しかったことが2つありまして、 転職してサラリーマンでいるか、独立するかっていうお話されたときに自由を求めて独立されたみたいなお話があったと思うんですね。

まあそれも私も似たようなことがあったんですけれども、ただお聞きしたいのが今どうです?自由という意味で行くと自由ですか?

 

自由ですね!

 

(春山)

いいですね。

私どっちかというと独立しても結局は結構なんかめんどくさいなと思うこといっぱいあって。

 

そうですか

 

(春山)

機械設計に書いていますが、結局私のところに来る依頼自体がもうなんか全部やってくださいみたいな。

それをいちいちそうじゃないよって説明するところから始めなきゃいけなくて。

いやまずは自分たちでやんなきゃいけないよ。

というところからの話が多かったんでそれで面倒くさいことが多かったなっていうところに。

事前に思い描いたような感じで自由にでき てるっていうことすごいいいことですよね。

 

もう一つお聞きしたかったのがまあ総監を受けるかどうか?というお話でもし仮にですね 総監を受ける受けようかなと思うとするとすればどういうのがトリガーになりそうですか?

 

きっかけ、というかいや本当に総監なんていうんですか。

結局コンサルタントをやってる中でそ 他のやっぱり知識をもうちょっと自分の中に入れた方がよりよくマネジメントみたいなことは、私マネージャーにはなってないんですけど 仕事をやっぱり回していくマネジメントというのはそれなりにやってたんで少しは断片的な知識はあると思うんですけど、体系的になってないんですよね。

 

こう「あーなるほどおかしい形っていうのは何か」って いうのがやっぱり機械で技術士になったときもそうで知識はあって、そういう機械に関する知識はあるんだけど本当はどうやってやるのが一番正しいセオリーなのかっていうことはあまり知らずに来ているんですよね。

 

(春山)

大事ですよね。そこそこの実務経験だけで仕事やるのもいいけども、そうやってちゃんと体型だった知識を身につけるっていうのはめちゃくちゃ大事ですよね。

 

そうですね。はい。

 

(春山)

それ私の出番の時に話するつもりなんであの、これぐらいにしときましょう。

私の話のネタがなくなっちゃう。いや別にいいんですけど。あとですね、ちょっと待ってください。あのハッシュタグの方であの 質問が一つちょっとあってですね。

ちょっと 追いかけますね えっとこれですね。

 

「たまに思うけど技術とは設計なのか設計も技術ではあるけれどエンジニアとは設計者なのかな」っていうツイートされてるんですが。

轟さんどう思われます。技術は設計なのか?設計ではないのかと聞かれたらどう思います か。

 

設計ってそうですね。なんだろうな、なんていうんだろう。

どこの部分をどういう部分を設計されてるのかっていうのもあると思うんですけど。

例えば図面書きとかそういう人っていうのもまあ一つの設計ですよね。ただそれはまあ要はその技術を使ってやりたいものを具現化するっていうことでそれもやっぱり技術だと思います。

一方で、やっぱりもっと前段のところで 世の中にはない何かを発想するとかそういうところも技術だと思うのでひっくるめてなんですよね。

だから日本だけなんですよね。この設計者が技術者っていう風に言われてるのでは日本だけでフィリピンとかああいうところへ行くと技術者っていうのは 技術の意味みたいなのはもっと溶接してる人もそうだしみんなそういうのであってだから何が設計なのか技術なのかって言われるとちょっと私も難しいです。

 

(春山)

これ技術って何ですか?という話かなと思うんですよね。技術って技能と混同されるシーンが多すぎるんですよね日本では。と思っていて、まあこれもちょっと後で私の出番の時にちょっとお話しすると思います。

はい。まあその辺をちょっとこの質問って多分轟さんだけじゃなくてまあ皆さん回答があればハッシュタグ追ってもらってこういうことだというのをツイートしてもらえるとありがたいなと思います。

 

すいません。ちょっとごめんなさい。私が一緒になってお話ししちゃったんですけど、はい轟さんのお話でしたありがとうございました。

どうもありがとうございました。

  

以上

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