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技術士が自らのキャリアを語る会2-ぴっぴ(建設)

ぴっぴさんパート


[イントロ]

(春山)

次はですね二人目の方、ぴっぴさん、建設部門。この部門の方は前回いらっしゃらなかったのですが、今回この部門の方が2名いらっしゃいます。そのうちの一人、建設部門のぴっぴさんです。ぴっぴさんマイクをオンにして入っていただいてよろしいですか。

 

ぴっぴです。よろしくお願いします。

 

(春山)

よろしくお願いします。私も建設業に関わるところで仕事していたことがあるので、今日ぴっぴさんともう一人の方の建設部門の方のお話を楽しみにしていました。

では私はマイクをオフにしますので、これからぴっぴさんのお話よろしくお願いします。

 

はい、では皆さんこんばんはご紹介いただきましたぴっぴです。本日はよろしくお願い致します。まずはじめにお声掛けいただきましたホストの春山さんに感謝申し上げます。私は今ご紹介ありましたように土木分野におけるゼネコンマンです。今は現場監督をやっています。技術士には令和3年度、建設部門に合格をしました。実は54歳での合格ですので(他のスピーカーの)皆さんに比べて少し遅めの取得にはなるかと思いますが、そのあたりも後ほどお話しさせていただければと思っております。私からは技術受験に至った経緯。それから良かったこととか受験を経て感じたことなど。どんなことを考えて行動、実践しているかなどについてお話しして、少しでもお役立てになればと思っております。

少し前まで技術士予備軍ということでしたので今日お聞きの方の中でこれから技術士になられる方に向けてお伝えできればいいなと思っています。

また、とりわけおじさん世代の希望の星的な存在になれればとも思っています。

まずはじめに技術士になって良かったことを一言で表すと新たな景色を見ることができて世界観が広がったということにつきます。技術士試験によってたくさん身についたことはありますけども、お声掛けいただいて社外でいわゆるボランティアの技術講座の講師を務めることになったり社内人事を経て、技術勉強会を企画・開催することとなったり、また発注者などに技術論文発表会にお声掛けいただくとか、いろいろと今日のこの場面もそうですけども本業以外でいろいろな幅広く、たくさんの方々とお会いする機会が増えたということですごく充実した毎日になっています。

また社内では特に上層部からの反応もすごく大きかったですし、普段お付き合いしないような部署からも結構声かけていただくなど社内交流も広がってます。

とりわけ社会の中では発注者もそうですがいろいろな方から思った以上に嬉しい反応いただくことが多くなりました。

 

受験時には技術士になったらどうするとか、その手の質問もありましたけれども、(技術士になって)実際により深みや重さが増しましたし、より自信を持って(技術士であることを)強く意識するようにもなりました。

では技術士取得に至った経緯を簡単にお話をいたします。

先ほど私の年齢を話したと思います。

私は48歳のときに、遅めですけども一度転職をしております。手前味噌になりますけども以前の会社では優秀工事表彰とか土木学会での受賞とかですね、それなりのポストにいて

将来もある程度約束されるとか、そういう意味では順風満帆という感じで前の会社で過ごしておりました。

ですのでなんとなく、技術士受験というのは考えては言いましたけども現状に満足していたということになります。

そのときに今の会社の方からお声掛けをいただいて非常に悩んだのですが、英断したということです。

当然、以前の会社よりも売上それから社員数諸々おおよそ倍近い規模の会社となりまして結構所得もいい感じになりました。

ただまぁ実績あげてですね、今までの経験とか技術力を認められての転職でしたが、いかんせん様々な場面で自分が好きだった今の技術力を思うように発揮するというかそういう場面ではなかなか上手くいかないと言いますか。

考えてみると信用性や積極性にかかるような変な気持ちがあって悶々としていました。

でそこでやはり自分の技術力を証明するものが必要かなというものを思いまして、技術士の称号の必要性というものを強く感じて、受けたのが大きなきっかけとなりました。

一次試験は前から持っていましたので、すぐさま二次を受験したという形です。

 

資格を取得してから転職するなどの皆さんとはちょっと異なるきっかけですけども、合格までに3年要しましてなんとか令和3年度技術士の称号を得ることができました。

冒頭申し上げましたけども合格によって世界観が大きく変わり広がりました。

そういう意味では皆さんに今日お伝えしたいことなんていうことを大それていますけども、私が思い続けていることが3つありましてそんなことをお話しさせていただければなと思ってます。

 

まず一つ目。

受験それから合格には年齢は関係ないということです。若い方にも当然共通しますけども、特におじさん世代に強く心に留めていきたいと思っています。

技術士の合格者の平均はおよそ今年も43歳ぐらいと聞いてますので私はそういう年代から一回り上、遅まきの合格者となります。

 

ですがそれ自体は皆さんそれぞれの境遇それから環境とかいろいろありますので、あまり気にする必要はないと思っています。

実はこれ、自分自身がすごく気にしていたというのが本音です。思い立ったとき、それから合格したとき、それから技術士として活動し始めたときが最も若いときであります。

その時々一生懸命頑張れいいんじゃないかなと思っています。

そんなわけであまり自分の年齢とか時期とか境遇などに記入することなく自分の信念それから頑張って技術士になることを強くお勧めいたします。

 

2つ目です。受験をされる方に対してですが、ぜひ受験することを声高らかに表明してほしいなと思っています。

今日お聞きになってる方の中でも技術士に限らずいろいろな(資格)取得に挑戦されている方がいらっしゃる。そういう方をTwitterの中にでも多くみられます。

表明するということは自分にある一定の負荷がかかりますけども、そんなことよりも様々な情報が得られるとかいろいろなメリットが大きいと思います。

上司とかから「そんな資格よく取ろうと思ったね」ってたまに聞かれることもありますけども、そういういわゆるネガティブキャンペーンみたいのは無視していいと思っています。ぜひ声を高らかに上げて自分にとってむしろ得策だと思っていただきたいなと思っております。

で、先ほどもお話ししましたが私はそれなりの年齢で3年目での合格となります。実際には年齢や立場が邪魔をしていまして周囲の目を気にするとか受験の2年目ぐらいのあるときまではあまり公にしておりませんでした。

自ら意図的にですね閉鎖的な環境を作ってしまったということもありまして。

情報発信もそうですが情報収集もあまりできていないという良くない環境になりました。

で、TwitterもそうですけれどもSNSとかは非常に有効性・優位性のあるツールとして効果が発揮されると実感しています。

今日はお聞きになってる方でもだいぶ私も助けていただきましたけども現に朝活のお誘いいただいて勉強時間を一緒に共有させていただいたこととか、技術士受験者が集まるグループに参加させていただいたこととか、技術論文のやり取りや相談させてもらったこと非常に多くの刺激を刺激を受けて強く背中を押していただいたということで、今でも非常に感謝しています。

ちなみにあの私はこういう年齢もありますが、昨年悔しい結果がありましたので今年もぜひ総監を受験したいと思って今準備をしております。

もし今日聞かれてる方で受験される方、決意されるからおられましたら一緒に頑張りましょう!

ということでお声かけしたいと思います。

 

 3つ目です。皆さんが言われているようにですね、資格はやっぱり手段でしかないと思います。単なる通過点で立ち止まっていてはいけないなと思っています。

パスカルの言葉で、人間は考える葦であるというような一説はありますけども、非常に私この言葉が好きなんですけども、まさに技術者の一人としてそれから技術士の一人としてどう考えてどう行動するのか、同時に何を実践して何をすべきなのかということを想像し続けることは楽しいことですし、必然だと思っています。

いろいろな人それぞれの考え方ですので、肯定とか否定とかしませんけれども、せっかく素晴らしい資格を取得しても利活用しなければ単なるいわゆる資格取得マニアなのかなと思います。

とりわけ技術士とかその辺の先ほどいろいろな弁理士とかですね、難関資格で特に各技術分野で最高峰の位置づけになっていて、せっかく苦労して取得した仕資格たちでしょうから(取得して終わりというのは)非常にもったいないなぁと思います。

残念ながら私の周りもそういう人がいて本当にそう思います。

最後になりますけれども、技術士になってからこの1年行動制限が解除されたような不思議な感覚で毎日を過ごしています。

私の若い頃の恩師で「勝たなくてもいいけど負けないように」と常に言っている方がおりました。

技術士になって少しその意味がわかってきたような気が最近しています。

これからまだまだ、見られていないような新しい景色が見られることを楽しみに思、もっと世界観が広がる広がるようないろいろなチャレンジをしていきたいというふうに毎日思っています。

以上私の自身のキャリアと言いますか、キャリアを踏まえた思いを語らせていただきました。

皆さんの心の中にですねわずかでも刻まれることがあれば幸いです。ご清聴誠にありがとうございました。

 

(春山)

はい、ありがとうございます。ぴっぴさん。

えーとですね、ちょっとぴっぴさんのお話をお聞きしてどうしてもこれだけはちょっと言っとかないといけないなと思ったことが一つあります。

そしてこれ多分リスナーの皆さん、みんな思ったと思います。

ぴっぴさんあのお名前可愛いけど声が骨太ですね。

すごくすごく強い意志を感じました。

 

まあまあおじさんですからね。

 

 

(春山)

いやーすごく声に強い意志をすごく感じて、なにか聞いてて安心感があるというか。声って結構大事ですよね。

なんだかこの安心感のある声。ぴっぴという名前の由来は?

 

 

ニックネームは小学生の時のニックネーム、なんとなくそれを今回のツイッターで使ったっていう感じですね。

 

(春山)

あーなるほどそういうことですね。

あとですね、資格のお話が中心でしたけども、受験するときに声高らかに表明することが大事っておっしゃってたじゃないですか、具体的には例えばどういうところに誰に対して表明したとかってありますか?

ほとんどの人がそうだと思うのですが、だいたい言わないですよね。言わずに受かったら言う、みたいな気持ちになるの。それはすごくよくわかるんですよ。

  

私もでも社内の技術者の勉強会を去年からやっていて昨日も実は2回目だったたのですがはい、無理やり誘ってそういう会に引っ張り込んむんですよ。

そこでお互いそういう環境ができると気軽に話ができるんですよね。

ちょっとした一言で情報が出たりとか悩みがあったり、聞きやすくなる環境があるんで僕はそういう環境を作るのがすごくいいなって思ってるので、表明しましょう!というような表現になります。

 

(春山)

私もこれはかなり大事だと思っていて、シンプルに言っちゃったら「やらなきゃって気持ちに」なるじゃないですか。

 

そうですねそれも一つあります。言っちゃったんだからやんきゃって。

たまにちょっと明らかに自分の中でもうめんどくさいからサボロって勉強さぼろ!となってるときがあったりしますが、そういうときに「あでも言っちゃったからな。あいつに何か言われると嫌だなあ」とかいう気持ちが働くんですよね。

で、ちょっと頑張んなきゃなって思うんですね。

まあそういう意味ではいろいろなプラスの効果にになると思うので、プレッシャーがかからない程度には表明するのは大事かなって思いますね。Twitterなんかすごくいいなって

感じて毎日楽しませてもらってますね。

 

(春山)

そうですよね。私はいま計量士という資格を今年受けようと思って勉強しているんですけど。

はい、もう声高らかに宣言どころか冒頭でお伝えした日刊工業新聞社さんが出してる機械設計のインタビュー記事の中で言っちゃいましたからね。全国に向けて発信しちゃいましたから。

いますごいプレッシャー。今年落ちたらもうお前何やってんだって言われるんじゃないかなと思って。

 

試験はやっぱり勝負事じゃないですけど、頑張ろうと思っても家庭の環境でとかいろんなことはあると思いますよね。

それはもうそれでそれでいいと思うんですね。

 

(春山)

 全くもっとおっしゃる通りちょっと前までまだ子供私小さかったので保育園の送り迎えとかもあったりとか結構手間かかるというので、自分の仕事と家のことで手一杯だったので資格の勉強するなんて時間は全く取れないって状況だったんですけどね。今になって今はちょっと子供たちも手離れてきたので自分の時間ができるようになったっていうのはあるんですよね。

だからそういう自分のフェーズと言いますかそうですね、変わってきますよね。時間をうまいこと使おうかなって思えるときがいいと思うんでですね。

だからぴっぴさんさっきおっしゃったように Twitterなんかもすごくいいと。ちょっとした時間に眺めてると意外と有益な情報あったりもしますし。

YouTubeなんかもながらで聞きながらでも結構勉強になるコンテンツあったりしますからね。

 

そうですね第1回目で発言された方のYouTubeも結構有効に使わせてもらいましたし、先ほど言った声掛けもしてもらったりとか年も何も関係なくラフにできるのですごくいいですよね。

  

(春山)

すごくいいと思います。というわけでこの回も後でYouTubeにアップすると思いますし、前回の第1回もYouTubeにあがっているので是非皆 さんそちらも聴いていただければなと思います。(現在は視聴できません。)

 

と、宣伝をしたところでぴっぴさん、ありがとうございました。

 

 

以上

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